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殻を破る➁

執筆者の写真: HiroeHiroe

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つづきです。



 

もう一度演奏しよう!

そう本気で腹を決めたのは2022年のことです。


演奏を休止してから10年です。




この10年でOLとして会社勤めしてみたり

結婚して二人の男の子を生み

転勤で札幌を離れ十勝に住んでいたり


これまでの生活とは180度変わりました



それでも、

クラリネットのことが頭から離れることがありませんでした



 


自分が何者なのかが分からなくなり

でも何者かになろうとしていました



ベビーマッサージの資格を取ったり

カラーの資格を取ったり

料理の勉強をしたり

ファスティングマイスターになってみたり

自己啓発系の講座を色々受けたり

本を読みあさったり

起業スクールに通ってみたり

Zumbaのインストラクターを考えたり

画の勉強をしてみたり



光を探し求め

迷走していました


でも結局

何をやってもココロは曇ったままなんです



 


そんなわたしが最後に行き着いたところ

それが

【自分を知る】ということ


わたしにはあれが足りない、これが足りないと

外にばかり目が向いていたものを

「自分を見る」ということをやり始めました

内観です




そこで分かったのは

【音楽がやりたい】

それしかなかったんです



 


それに気付いてからがまた苦しかったです

「吹きたいけど吹けない」が常につきまとっていたから


完璧主義なわたしが全てにストップをかけます


だってミスパーフェクトって呼ばれていたんだもの

こんな無様な姿は人前にさらすことはできない

貶されたりバカにされたり、散々に言ってくる顔が浮かびます

最後のステージの光景も思い出す

怖い。怖くて仕方がない。

ダメだ、できない。




でもね、そんな気持ちとは裏腹に、なぜだか人前で演奏する機会が

少しずつ増えていきました。

「ひろえちゃんの音が聴きたい」

その声に応えるように、

一音一音丁寧に、心を込めて演奏しました


わたしにとっては、恥ずかしくて逃げ出したくなるような演奏もたくさんありました

それでも、みんなわたしの演奏を喜んでくれたんです



そんな経験を重ねていくうちに

「みんな、わたしが完璧に演奏する姿を見たいわけではないのかな?」

「間違いがなく演奏するということより、人の心に響く大切なものがあるのではないか?」

「今のわたしだからこそ奏でられる音があるのではないか?」


そんな風に思うようになりました



またまた長くなりましたので次に続きます。


次で完結です。

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