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執筆者の写真Hiroe

坂本龍一 Last Days

どう死に向き合い

どのように人生を締めくくったのか




 


先日NHKで放送された坂本龍一さんの番組を観た。



余命半年と宣告されてから

2年半近く



一人の人間として

また一人の音楽家として

人生の最期に向き合う様子が

彼の日記と共に綴られていて


涙なくしては観られなかった




 


印象的だった彼の言葉

「音楽は熱量の高いものなので、受け止める体力がないとなかなか聴けない」


入院中、彼は音楽ではなく

「音」をただひたすら聴いていたようだ。

音楽じゃなくても、音が必要だった


雨音を一晩中聴いていた。





「音楽は癒やし」

みたいな考え方が一般的かもしれない



しかし、わたしも過去に音楽が聴けない時期を経験している。

フォーカルジストニアで演奏活動を休止したとき。



自分で演奏することはもちろんなかったし

演奏会を聴きに行くということが一切できなくなった。

CDで聴くのさえ嫌になった。


無音。

音がない。

そんな日々を過ごしていたことが懐かしく感じる。




 


天国へ旅立つ人を見て

「わたしは生かされている」と感じる


そして

「生きる」と再度誓う



与えられた生を全うするまで

やるべきことをやる


この身体は永遠ではない、と

心に刻む

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