北海道天塩町にて
講演会と演奏をさせていただきました。
【今年はトークコンサートの一年にする】
そのように年始に決意して
旭川(2月)、札幌(3,6,10月)、愛知(6月)、東京(10月)と
その時できるわたしの精一杯を心を込めて表現してまいりました。
演奏はもちろんのこと
想いを「わたしの言葉」で伝えることも大切にしてきました。
ひとつひとつ
わたしを偽ることなくありのままを表現してきた結果
今の “二田浩衣” があるのではないかなと感じています。
【 病はギフト 】
罹患した2011年には全くこの言葉の真意を
理解することができませんでした。
今も100%理解したとは言えないかもしれません。
しかし
病と向き合ってきた12年間で
わたしは数え切れないほどの気づきを得ました。
まずはこの「気づき」がギフトです。
そしてこの「気づき」があったからこそ
わたしの人生は間違いなく「豊か」になりました。
音楽を失って絶望の淵に立ち、
何もかもが灰色に見えていたあの頃のわたしには想像もできないほど
今は彩り豊かな日々を過ごしています。
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人の優しさ、温かさ、信じる力にもたくさん触れてきました。
ステージに上がることができなくなって
光を失ったわたしにでも
手を差し伸べてくれる人がいました。
温かい言葉をかけてくれる人がいました。
絶対大丈夫だよ、とただただ信じて疑わない人がいました。
たった一人でもそういう人がいたのなら
人間って生きる希望を失わないのだな、と
本当に感じます。
なにもない、ただの人間になったわたしに
寄り添ってくれた人がいたように
わたしもあなたの勇気や希望、癒やしになりたい。
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病気になってからの12年間で見てきた景色や経験してきたことは
やはり辛いことが多かったように感じますが
それでも今のわたしはこの経験をさせていただけたことに
ありがとうと言いたいです。
誰ひとり、同じ経験をしている人はいないです。
そして経験を通して感じることは皆違います。
わたしはこの12年間がなければ
人前で今のようにお話したりはできなかったかもしれません。
病気になる前はいつも「正しさ」を追い求めていましたから。
なにをすることが「正解か?」
なんと話すことが「正解か?」
どんな演奏することが「正解か?」
「正解」ってなんでしょう。
人生に正解や不正解ってあるのでしょうか。
「間違えてはいけない」
この囚われから少しずつ解放されたことにより
今のわたしの活動ができています。
今でも日々
「不完全」なわたしの受け入れ作業をおこなっています。
《 わたしは「不完全」である 》 ← とても前向きな「諦め」です♪
そう認めることがとても難しかったのです。
「完璧に演奏することがわたしの価値」
そう思い込んでいたわたしにとっては。。。
人生は山があり谷もある。
いつもいつも順風満帆なわけではない。
身体の調子も、心の調子も、
その時その時で違う。
やりたいけどできない
行きたいけど行けない
どうしていいのかわからない
そういう時って、誰しもがあることだと思う。
これからも
一進一退を繰り返し
葛藤しながらも「生きる」
リアルなわたしを表現していきたいです。
応援してくださる方々
支えてくださる方々
本当にありがとうございます。
こうして活動できるのはみなさまのおかげです。
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天塩町は本当に素敵なところでした♡
わたしを誰も知らないところでの講演、演奏はやはり緊張するのですが
温かい拍手と笑顔で迎えてくださり
終わったあとも楽屋まで感想を伝えに来てくださった方もいて
なんて優しい街なの♡と感動しました。
町長にもご挨拶させていただきました。
社会福祉協議会の皆様、大変お世話になりありがとうございました。
綺麗な夕日が長く見られることで有名な天塩町ですが
この度は残念ながら見ることが叶いませんでしたので
夏にもまた行きたいと思います!
(利尻富士は移動中に少しだけ見ることができました♡)
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