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  • 執筆者の写真Hiroe

わたしは父を尊敬している


その父と

愛する我が子との間で起きた出来事で

胸がはち切れそうになった話



 


わざとではないのだけど

父のしたことで息子が大けがをするところだった


(結果から言うと、無事でした)



痛かったのもあるだろうし

驚いたのもあるだろうし

狂ったように大声で泣きじゃくる息子を目の前にして


その時はやけに冷静な自分がいて

まず患部を見て「一刻を争う状況ではない」と判断し

抱っこをした

抱きしめながら様子を見る



このまま落ち着くのかどうか

動かせるのか

腫れがあるか

内出血があるか


頭の中の引き出しという引き出しを

片っ端から開けていって

次にどういう行動を起こすか

ものすごいスピードでフル回転していたように思う



***



とりあえず泣き止んだので

車に乗せて自宅へ戻る


車を走らせて少しすると眠ってしまった

寝ながらも痛いところを自分でしっかりと押さえている


こんなに小さいのに

教えたわけでもないのに

人間ってちゃんと「手当て」ができるのだな

と感心したのを覚えている



 


時間の経過とともに

わたしの中に焦りと不安と恐怖がじわじわと湧いてきた


「きっと大丈夫!」と言うわたしと

「もしかしたら・・」と良からぬことを想像してしまうわたしとが

混在している




夫にも連絡したのだけれど

彼の言葉に動揺して益々不安になるわたし


「結構(心は)ギリギリのところにいるんだから

嘘でもいいから【大丈夫だ】って言ってよ!!」という

悲痛の叫びが出てきた(夫には言ってない。心の中の叫び)



自分の心の移り変わりがおもしろいくらいによく見える

ジェットコースターのようだ


「不安や恐れってめちゃくちゃストレスなんだなぁ」

「一気に白髪が増えたかも」

って考える冷静な自分も相変わらず隣にいた



***



息子は

自宅に着いて30分くらいは眠たさも相まって

ちょっと手に負えないグズグズっぷりだったんだけど

何がきっかけだったのか、コロっとご機嫌になった


シャワーも浴びて、終いには「治った」って自分で言うくらい

心も体も回復したらしい




次の日も、改めて確認したけれど

本人の申告と、わたしたちから見ても「大丈夫」と判断

一日無事に過ごしたので「無傷だった」ということで

今回の件は終了した



 


ここでやっと父登場


父はね

言い訳もせず

泣きじゃくる息子にただただ「ごめんね」と言っていた


あんだけギャン泣きされたら

動揺もするだろうから

「わざとじゃない」とか「俺のせいじゃない」とか

そんな類いの言い訳がぽろっと出てきそうなものだけれど


そういうのがなかったよね



そして、わたしが自宅についてからも電話をくれて

状況を聴いたり、謝ったり


次の日も

わたしと夫にそれぞれ丁寧な謝罪のメールをくれて(夫にもするのが素晴らしいと感じた)

過去の反省だけではなくて

「以後気をつける」っていう未来に対する建設的な言葉も聞けて



純粋に「お父さん、かっこいいな」って思うよ

当たり前のことを当たり前にするってすごいよなって

その当たり前ができないことって、意外とあるから



こんな父の背中をずっと見て育ったから

いつもとは違う泣き方をしていた息子を目の前にしても

取り乱すことなく冷静に対応できたのではないかなと感じる



 


焦ってワタワタしている父の様子は見たことがない

どんなことがあってもいつでも冷静沈着なのだ


「起きてしまった過去のことを言っていてもしょうがない。

これから何ができるか、何をするかを考えなさい。」って


そう教えてくれたのが父


「誠実であれ」

と教えてくれたのも父



家族の前ではそんなに喋る人ではないので

「言葉で伝える」よりも

「背中で見せる」が多かった父



***



ありがとう、お父さん



そして

そんな父を生んで育ててくれた祖父母、そのまた祖父母へ

命を繋いでくださったことに感謝の気持ちが湧いてきた


ご先祖様のおかげで今のわたしがいて

息子がいる



わたしが父から継いだこと

わたしから子に伝えていくこと



そんなことを考えさせられた





あ、父は生きてます。笑

元気です。


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