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  • 執筆者の写真Hiroe

子どものように

更新日:2022年3月15日

「夢中」になっているときがすき

その時の溢れ出すエネルギーが心地よい



どうしたら夢中になれるか

それは好奇心


「したい」「好き」「楽しい」

ただただワクワクした気持ち



 


前回の記事でピカソ講座を受けたと書いたのだけれど

ピカソの作風は生涯通して非常によく変わっていた



初期

青の時代

バラ色の時代

アフリカ彫刻の時代

キュビズムの時代

新古典主義の時代

シュルレアリズムの時代

晩年






時代ごとの作風の違いがとてもおもしろいのだけれど

よくピカソの絵として紹介されるものって奇抜というか、え??これ??っていう絵が多いですよね






でもね、ピカソってめっちゃくちゃ絵が上手なんですよ 初期の作品を見るとよくわかるのですが






それで、ピカソの残している言葉が感慨深くて


「ラファエロのように描くのは4年かかったが

子どものように描くには一生涯かかった」


左が15歳の時の作品

右の二つが晩年に描いたもので

「子どものように」と表現しています





若い頃は技術を求める。そして世間に評価されることを目標とし、

音楽や美術、作品(芸術)に対する

邪念のようなものも、少なからずはびこる



子どもは「したい」「好き」「楽しい」だけで表現している

無垢で無邪気なのだ

そしてその純粋なエネルギーの眩いこと





ピカソは【子どものように】というその境地に

一周回って辿りついたのだ




 


先日、わたしがお世話になっているヨガの先生が

「テクニックとスキル」のお話をしていました

これからはスキルだね。と




テクニックもスキルも、どちらも「技術」のようですが


テクニックは習得するもの

スキルは経験や体験、努力と共に積み重ねていくもの


テクニックはある程度決まりや型があって、それを覚えると誰でも身につくもの

スキルは深みや味わいにも繋がり、誰一人同じでないもの。個性、その人の魅力



わたしの頭の中を

言葉にすると

こんな感じかな




ピカソの「子どものように」描く手法も

テクニックではなくスキルだ




 



「ラ・カンパネラ」という曲を書いたハンガリーの作曲家フランツ・リスト



彼は超絶技巧のピアニストとして有名だが、







そんな彼が最晩年に書いた曲が

音も少なく情緒的でなんとも美しい







それだけ多くのテクニック重視の作品を残しておきながら

最期はそこに行き着くんだな



…考えさせられます





美術でも音楽でも

作品を観ていたら

その人の生涯が見てとれる




最期の境地





 


とにかく楽器と仲良くなるとき

テクニックをひたすら追い求めるとき

次々とレパートリーを増やしていくとき

表現力を身につけるとき

ピアノや他の楽器との演奏を学ぶとき

舞台にひたすら上がるとき

コンクールに挑戦するとき



その時々でステージがある



わたしは今どのステージにいて

次はどのステージを目指したらいいのだろう



実は自分でもよくわからないのだ

今はただ

目の前のことを

淡々と

丁寧に

大切に


やっていこうと決めた

ただ、それだけ




いずれにしても

ステージが変わる時代にいることに

違いない





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