21歳
- Hiroe
- 2022年2月21日
- 読了時間: 4分
「悔しい!!」
人生が加速していくとき
この「悔しい」が
きっかけになっていることがある
~21歳のわたしのリアル~
(今となってはただただ若かったなぁ、と少しの恥ずかしさもありつつ書いてみる)
大学3年のとき、海外でクラリネットの勉強がしたくて
交換留学生の学内選考の試験を受けた
試験官はわたしの演奏はまともに聴いたことのない教授
わたしは髪の色も明るかったし、ちょっと目立つタイプだったし
教授のことをよいしょするワケでもないし(この頃から媚び売るのが嫌い)
その教授にとって「めんこちゃん」ではなかった ※えこひいきしている子
むしろ見た目だけでわたしのことを「不真面目な学生」と思っていたかもしれない
試験は日本語での面接と、外国人との会話テスト
わたしは教授の表情を見てすぐにピンときた
「合格させる気はないな」と
小馬鹿にしたようにわたしのことを見ていた(そのように見えた)
”なんでこの子が受けに来たのだろう?”と謂わんばかりに
案の定試験には落ちた
めちゃくちゃ悔しかった
こんな理不尽なことがあるのかと(正直教授の一存で決めたと思っていた)
きっと教授の中では
試験をする前から合格させる子を決めていたのかもしれない
自分の「めんこちゃん」をね
(今思えば大分偏った見方だけど、21歳のわたしにはそのように映っていた)
悔しくて涙が止まらなかった
そんなわたしの様子を別な教授(ゼミの先生)が見て
「こんなに一生懸命音楽に向き合っていて、
こんなにいい演奏をする子を行かせないだなんて!」
と試験官まで抗議しにいってくれたのだ
嬉しくて涙が止まらなかった
このとき
【 ちゃんと見てくれている人はいる 】
【 わたしは一人じゃないんだ 】
って感じた
そのまま春休みになり、その後わたしはどうしたかというと
「交換留学で行けないのなら自ら受験して行ってやる!
絶対合格してやる!」
とわたしの心はメラメラ燃えていました
4月になり4年生となったわたし
新学期最初に大学に行った日に
例の試験官の教授がわたしのところへやってきて
「今年度から新たにノルウェーの音楽大学と提携が結ばれることに決まりました。大学からあなたを交換留学生として推薦したいのですが」
と言ってきたのです
こんなことってあります?
なんのことやら訳がわからず
ぽかーんでした
このことは抗議してくださった教授(ゼミの先生)もとっても喜んでくれて
私はなんて恵まれているのだろうって
今思い出しても、この先生には感謝してもしきれません
このとき
①何人も先輩たちが留学しているフィンランドの学校か
➁今年から提携が結ばれた誰も行ったことのないノルウェーの学校か
この選択でも悩んだんです、実は
今思えば、交換留学で行けるって言ってるんだから
ノルウェー1択でしょ!ってところなんだけど
そのときに背中を押してくれたのが
大学のクラリネットの先生
「誰も歩んでいない道は茨の道で辛いかもしれない。しかしその分得るものも多い」
「ひろえは素直で真っ白なキャンパスのようだ。何色にでも染まることができる。
楽しみだな!さぁ、行ってこい!」
先生の言葉に勇気づけられ
わたしは
なんにも知らないノルウェーに
留学することを決めました
本当に本当に、わたしは人に恵まれているなと感じます
これは、大学のときだけではなくて
いつの時代も、
全力で守って全力で応援してくれる人がいるのです
わたしはこの方たちのおかげで
今もこうしてここに存在できている
命を繋いでくれたと言っても過言ではない
それくらい私にとっては大切な人たちなのだ
何度伝えても伝えきれないけれど
「ありがとう」
何に対しての「ありがとう」の気持ちが一番強いかというと
「わたしのことを信じてくれたこと」
信じる気持ちって、とてつもないパワーになる
最後に誤解のないように書いておきたい
例の試験官の教授とは
今でもお付き合いがあります
もうかなりお年を召して大分柔らかくなられたと思いますがw
当時は大っ嫌いでした
でもね、今思えば
「嫌な役を買って出てくれて、それによって私が心の底から本気になった」
とも言える
大人になってから聴いた話だけど
嫌な人って魂レベルでいうと
めっちゃいい人らしい
わたしの成長のために、みんなが嫌がる「嫌な人役」を引き受けてくれている人だから
本当は心優しい、ステキな魂さんなんだって
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